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運が良かったか!それとも運が悪かったのか!

 

この所、関東地方では人間に直撃雷等の事故が頻繁に起きている。今年の5月に群馬県高崎市の農業男性(58歳)が、雷が落ち着いたので、畑に残した農機具を取りに行ったところ、直撃雷にあい意識不明の重体になった。9月4日は、千葉県にて農作業の手伝いで草取りをしていた高校生がやはり直撃雷を受け、意識不明の重体という痛ましい事故にあってしまった。これらの事故は本当に運が悪かったとしか言いえません。しかし、約1週間前、東京の足立区の河川敷で、東京都主催の中学生野球大会が行われている最中にグランドに落雷がありました。その日は、弊社では、東京都豊洲の芝浦工業大学豊洲キャンパス新築工事の現場で、地上60mの屋上にて仕上げ工事の施工をしていたころ、確か13時20分頃、雨が降っていないのにゴロゴロと鳴り出し、次の瞬間『ドカーン』と落雷音が響き、社員と共に『どこかに落ちたな。』と話していました。仕事終了後、テレビで落雷事故があった事を知り、報道によれば、セカンドベース後方約10m付近に落雷があり、守備についていたセンターの選手他2名が軽度の感電被害にあったということでした。これは、グランドに落ちた雷がグランドの地表面を迷走し、股を開いて立っていた選手の両足に電気が流れ、足を開いた分だけ電圧が違うので、その差がしびれになった。と言うわけです。これを歩幅電圧と言います。(両足をならべて起立した状態ならば、電位差がないためほとんど感電のしびれ等が軽減される。【等電位】)この事故は、前述の事故と違い、『本当に運が良かった。』としか言えません。では、何故このような事故にあったのか?・・・・・ 私の見解からすると、雷エネルギーが、小さかったためではないか思っております。通常、日本の雷は、20KAが50%〜60%と言われており、この20KAの雷エネルギーの雷撃距離が半径60mと言われております。今までは、雷は高い所に落ちると言う定説でしたが、昨年の7月JIS規格が改定され、雷の考え方が、国際規格となり、その主流となる設計が回転球体法なる雷撃距離にての考え方になってきております。この雷撃距離は、雷のエネルギーが大きければ大きい程距離が長くなり、エネルギーが小さければ距離が短くなります。よって、千葉と東京の雷事故は、相当小さい雷だったのではないかと推測致します。現地を調査した訳ではありませんが、千葉の事故現場をテレビ放映で見たところ、そんなに離れていない所に電柱が立っており、一見その電柱に落雷があっても不思議はないのですが、人間の方に落雷してしまったわけです。これは前述の雷のエネルギーの雷撃距離が小さかったため、電柱まで届かなかったのではないかと思われます。数年前、東京都庁の側壁に落雷があり、だいぶ騒がれましたが、この雷もビルの谷間をふらふらと進んでエネルギーの距離内に側壁が入ったために落雷したと思われます。グランドに落雷した事故ですが、テレビ放映中、関係者が『ゴロゴロと鳴ってきたので選手に金属バットは危ないから木製のバットに変えさせた矢先の出来事だった。』っと述べておられましたが、バットを変えたから安全と言うわけでなく、この日は午前中から雷注意報が出ていたらしく、落雷事故が発生してしまいました。くれぐれも関係者の方々は注意報に従い、判断を間違えないようにお願い致したいと思います。弊社の『受雷針』の発明者である故・高村光則も、高校時代野球部に所属しており、自分と同じ高校生が、やはり試合中に2塁ベース上で選手に落雷し、死亡すると言う事故が発生した、その事故がきっかけとなって雷の道に入ったと生前聞いた事があります。雷から身を守るためには、落雷を予測する事はまず不可能です。雷注意報など気象情報に気をつけ、雲行きが怪しくなったら、早めに非難するように心掛けて下さい。

最後に、飛雷してしまわれた方々のご回復ををお祈り致します。皆々様もこの関東地区は特にまだまだ雷の多い季節ですので十分に注意をして頂きたいと思います。                   文責 : 高村 勝弘

 

 

落雷事故新聞掲載記事

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