落雷事故10
| 平成16年8月7日(土)栃木県を襲った雷雨はすさまじいものでした。県南地区(小山より足利方面)では、落雷による火災が発生し、全焼・半焼の被害が出ました。弊社からすぐの大平町では、やはり落雷と思われる建物火災が発生しました。この大平町の曹洞宗・総徳寺様では、弊社にご用命を賜りまして、昨年8月に新築本堂にミニ受雷針付棟上導体方式を施工させて頂きました。しかし、この日の激しい雷雨で停電をしてしまい全く復帰できないとご住職から連絡が入りました。詳しくお聞きすると、『25mのイチョウの木に落雷があり、となりのシュロの木に火がついたが大雨だったので自然鎮火した』と言うことでした。 |
| 現場調査と弊社の見解 |
| 本堂東側に胴回り3mと幹も太く、高さ25mもあるオオイチョウがあり、そのイチョウに直撃雷があった。隣のシュロノ木に落雷電流が流入し発火したが、大雨のためすぐに鎮火したようである。また、落雷電流はさらに迷走し、住宅にも流入、電灯のスイッチが焼損してしまい、一時ブレーカーが再投入出来なくなったものと思われる。
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| 本堂にミニ受雷針付棟上導体設置にもかかわらず、なぜ雷はオオイチョウに落ちてしまったのか? |
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設計当時、栃木・大平近辺で発生する雷雲及び落雷は群馬県から流れ込む雷が多い事で、南・西・北側には大きな建築物や大樹が無く、本堂に落雷の可能性が大きいと思われたため、本堂に設置することになりました。今回の落雷は東側にオオイチョウがあり、雷は本堂まで届かぬまま、オオイチョウが雷撃距離内に入ってしまい、雷のターゲットになってしまいました。
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| 打ち合わせ・結果 |
| 総徳寺様では、戦後、本堂が落雷により焼失してしまった事があり、その後、オオイチョウにも落雷があったらしいのですが、このお寺の主のようなこのイチョウの大木を切る訳にもいかず、打ち合わせした結果、葉が落ちる秋口に樹木用受雷針を設置する方向になりました。 |
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| 本堂。屋根上ミニ受雷針付棟上導体設置。 | 本堂 東側のオオイチョウ(25m) |
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| 曹洞宗・総徳寺様全景。近辺に高い物がありません。 | 中央、雷の走った痕 |
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| 雷の走った痕 | 隣のシュロの木へ |
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| シュロの木の燃えた痕 | 花の右下焼損痕。表皮がむけている。 |